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執筆者の写真石田勝己

自分たちにできること

3度目の緊急事態発出に際し、皆さん各種対応にご多忙かと思います。かねてより発信して参りましたように、ワクチンが十分に行き渡るまで、このような波が数度押し寄せるのは必至であり、都度対応する覚悟が必要です。プラスして比較的安定している時期に改善を進めておく事も重要です。


さて、先日、あるニュースを見ました。それは、IKEAと焼肉店、更に公文式のビジネスについての記事でした。いづれも購入者に作業をしてもらうビジネスで成功しているという内容。IKEAは、組み立てを購入者に楽しむ仕組み、焼肉店は、お客様に肉を焼いてもらう仕組み。私の記憶では、今の焼肉スタイルは、大阪の食道園が最初だったと思います。

そして公文式は、生徒に解かすのをサポートする仕組み。


この記事を見て、10年以上前に岐阜の奥飛騨での出来事を思い出しました。2人の子供が、まだ小さい時に旅行をした時の話です。その宿は、イワナを囲炉裏でゲストが焼くスタイル、ゲストはスタッフの説明の元、自分のスタイルで串焼きを楽しみます。今となっては、こんな仕掛けは当たり前かもしれませんが、当時は焼けた魚を持ってくるのが旅館と言うイメージだったので、新鮮に感じた記憶があります。

その日、同行した子供の体調が芳しく無く、少し熱がありました。旅館の若女将は、自分も小さなお子さんを持っているようで、市販の薬と万一に備えて近くの医院へ受診可能かの問い合わせなど献身的な対応をしてくれました。結果として、無事体調を良くした我が子と医院への受診も無くて済みました。サービス業の深さを感じる体験でした。


そして、今。もちろん、接客は十分に行うのが我々サービス業の基本ですが、我々が本当にしなければならない事、それを、今一度考え直すタイミングがコロナ禍で顕在化したように思います。朝のウインナーは、お客様に焼いてもらい楽しむ。そのウインナーには、我々がやらなければならない作業として、切れ目をいれる、家族連れにはタコさん切りにする。ひとつひとつ見直しを進めましょう。これが、KAIZEN です。


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